体毛の濃さには個人差がありますが、脇や腕、足、アンダーなど、ほとんどの人が気になる部分の処理をしているのではないでしょうか?
そして、意外に悩みを抱える人が多いのが背中のムダ毛。
自分では見えにくい場所だけに、気づいている人も、気づいていない人もいることでしょう・・・。
しかし、背中にムダ毛が生えている人は案外多いものです。
他人に言われて、はじめて自分の背中のムダ毛に気がついた人もいるかもしれませんね。
ただ、気になり始めたからといって、簡単に自己処理できる場所ではないのが、背中のムダ毛の悩ましいところです。
ここでは、どうしてムダ毛が生えるのかという原点に返ったところから、背中のムダ毛の悩みと、その解決方法についてご紹介していきます。
目次
背中を含め、私たちの体にはどうして毛が生えるのでしょうか?
これは、体を外からの刺激から保護したり、体温を調節したり、触覚機能で守ったり、体内の毒素を排出したりするためだといわれています。
人間は進化の過程で服を着て体温を調節し、皮膚を守るようになったため、ほかの動物に比べて毛が少なくなりました。
それでも、体のなかで弱い部分には未だに毛が生えています。
例えば、頭やアンダーは体のなかでもデリケートな場所なので、ほかの部分よりもたくさん毛が生えていて、毛がクッションの役割をしてこれらの部分を守っています。
脇の下は摩擦の多い部分なので毛がたくさん生えます。
毛はこうした衝撃や摩擦といった、物理的刺激から体を守っているのです。
また、毛根は神経に触れていて、触覚器官の働きもあります。直接肌に触れなくても、毛に触れると触られていることがわかるのはこのためです。
特に背中は視野の外にあるので、触覚機能を敏感に働かせることによって身を守ろうとしているのかもしれません。
動物によっては「感覚毛」といって、毛の基部に特殊な神経細胞があり、味覚、嗅覚、触覚、振動を感じることができる毛を持っているものもいます。
身近なところでは、猫のヒゲなどがこれに当たります。人間の体毛はここまでの機能はありませんが、体を防御する機能の名残であることには変わりはないようです。
また、体毛のもうひとつの役割として、体内の毒素を排出する機能があります。
毛は一定の周期で体から抜け落ち、生え変わります。体のなかの毒素は、ほとんどが便や尿として体外に排出されます。
しかし、水銀、ヒ素、鉛などの重金属類などは体毛の中に取り込まれ、やがて抜け落ちることによって体外に排出されているのです。
違法薬物に関するニュースなどで、毛髪検査について見聞きすることがあるのもこのためです。
一般的に薬物の検査は尿を検体として行われていますが、体の中に入った毒素はやがて毛髪に蓄積されるので、薬物の常習性を確認するための手段として毛髪検査を行っているのです。
そしてまた、体毛の濃さについては、ホルモンが関係しているといわれています。
女性・男性に関わらず、私たちの体では、男性ホルモンであるアンドロゲンと、女性ホルモンであるエストロゲンが一定のバランスをとって分泌されています。
アンドロゲンは眉毛よりも下の毛を生やす働きがあり、エストロゲンは髪の毛を豊かにします。
ですから、背中のムダ毛の多い人のなかには、アンドロゲンが多く分泌されている人もいるかもしれませんね。
いずれにしても、ムダ毛とされてしまうことの多い体毛ですが、実は私たちの気づかないところでいろいろな役割を担っているのです!
体毛にはいろいろな機能があることがわかりました。
しかし、そうはいっても見た目も大切です。大切なところは残して、ムダ毛は処理したいですよね。
ムダ毛のなかでも、背中のムダ毛は意外に悩んでいる人が多い部分です。
それにはいろいろな理由があります。
まず、背中は意識して自分で見ようとしない限り、見えない部分ということがあります。
ですから、自分の背中にムダ毛が生えているなどとは夢にも思わず、背中の見える服や水着を着たり、温泉に行ったりして家族や友人、恋人に指摘され、はじめて自分の背中のムダ毛に気がつく人もいます。
他人にムダ毛を指摘されるのは、自分で気づくよりも恥ずかしいものです。
これがトラウマになって背中の見える服を着られなくなってしまう人もいるくらいです。
しかも、腕や足はしっかり処理しているのに、背中だけにムダ毛があると、かえって強調されて人目に付きやすくなってしまうのも事実。そして、背中は体のなかでも処理しなければならない面積が広い部分です。
そして、意識的に日焼けサロンなどで焼かない限り、それほど日焼けをしやすい部分ではありません。
そのため、日焼けをしていない白い背中に生える背中のムダ毛は、例え産毛でもほかの部分よりも目立ってしまいます。
しかも、部分的に産毛が濃い部分があると、ムダ毛が渦を巻いてしまうなどということもあります。
これでは、せっかくおしゃれをしてもムダ毛にばかり目が行ってしまいます。
また、背中のムダ毛に悩んでいる人がいると同時に、自分の背中にムダ毛が生えているなどとは思いもせず、確認したことが無いという人もいるでしょう。
自分の周りにいる人が、背中のムダ毛がもともと薄い人や、きれいに処理している人ばかりだと、背中はムダ毛が生える場所だとは思ってもみなかったという人もいるくらいです。
こんな人は要注意。ムダ毛はデリケートな問題なので、友人や恋人でも、気づいていながら指摘できない場合もあります。
そんなときには、自分がムダ毛をさらして歩いているとも気づかずに、生活する羽目になります。
自分の背中のムダ毛を確認したことのない人は、この機会に確認してみてくださいね。
セルフチェックの方法としては、合わせ鏡などで確認することもできますが、タイマーを利用したり、親しい人にお願いしたりして携帯やスマホで写真を撮ってもらうのもいい方法です。
撮った写真を拡大してみると、自分の背中が他人の目にどう映っているのかがわかります。
今の携帯やスマホは解像度の高いものもあるので、背中の状態をとてもよく見ることができます。
背中のムダ毛は悩みのタネにもなりますが、気づかずにいるのはもっと恥ずかしいですよね。
ちょっと怖いですが、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
背中のムダ毛に悩む人が多いもうひとつの理由に、自己処理が難しいということがあります。
カミソリや除毛クリーム、産毛をとるタオルなども売られていますが、手が届きにくいうえに、自分の目で直接見ることができないので、部分的に処理できていないところが残ってしまうというリスクもあります。
剃り残しなどがあると、処理していないときより恥ずかしい思いをすることもあるので要注意です。
また、最悪の場合、カミソリで肌に傷をつけてしまうこともあります。
そして、自己処理を続けていると、ムダ毛が濃くなってしまったり、毛穴が目立つようになったり、ニキビがたくさんできたりすることがあるので注意しましょう。
きれいな背中を目指してムダ毛の処理をはじめたのに、これでは本末転倒です。
こんな事態を避けるためにも、背中のムダ毛はサロン脱毛や医療脱毛することをおすすめします。
サロン脱毛や医療脱毛をすれば、多少お金はかかりますが、その後ムダ毛で悩むことがありません。
肌への負担も少なくて済むので、きれいな肌を保つこともできるでしょう。
しかし、一口にサロン脱毛、医療脱毛といってもいろいろな方法があります。
サロンでよく行われている光脱毛はフラッシュ脱毛とも呼ばれ、ムダ毛の黒い色素に光を反応させて脱毛する方法です。
複数の波長の光を同時に広範囲に照射することによって脱毛しますが、光の出力を一定に制限することで安全性を高めています。
そのため、専門医でなくても機械を扱うことができ、脱毛サロンやエステサロンなどで利用されています。
料金も医療脱毛に比べてリーズナブルで、半永久的な脱毛をすることができます。
レーザー脱毛も毛の黒い色素に反応させて脱毛するという点では光脱毛と同じです。
しかし、単一の波長のレーザー光を当てることにより集中的に熱を集めて施術するため、光脱毛よりも強力で、専門医しか扱うことができません。
ですから、レーザー脱毛は医療機関でしか受けることができません。
医療脱毛では、ダイオードレーザー、アレキサンドライトレーザーといった医療用レーザーを利用して施術します。
これらは単一波長のレーザー光を高い出力で照射するため、永久脱毛をすることができます。
光脱毛よりも強力な光を照射するため痛みを感じることもあり、施術範囲に麻酔クリームなどを塗る、冷風を吹きかけるなどの処置をしながら施術します。
値段は光脱毛よりも高くなりますが、医師によるアフターケアも受けられるため安心です。
毛周期に合わせて、5~6回程度の施術で終了することがほとんどです。
しかし、ここで気をつけたいのは背中の毛の太さです。背中のムダ毛の太さには個人差がありますが、ある程度太さがある人は、光脱毛で処理をすることができますが、産毛の場合にはほとんど変化が見られない場合もあります。
というのも、産毛は細いため黒い色素が十分ではなく、光に反応しないことがあるためです。
レーザー脱毛は光脱毛に比べて強力なうえに、毛の質に合わせて波長を変えることもできますが、効果については個人差があります。
いずれにしても、光脱毛またはレーザー脱毛を受ける際には、一度カウンセリングを受けて、自分に合った処置方法を選ぶことが大切です。
そして、光脱毛やレーザー脱毛をする場合には、日焼けや肌荒れなどがあると施術できないこともあるので、お肌のコンディションを整えることを忘れてはいけません。
背中のムダ毛は、他人に指摘されてはじめて気づく人も多いことを紹介しましたが、では、背中のムダ毛はどんな時に見られているのでしょうか?
ビキニや背中の広く開いたワンピースの水着を着ているとき、温泉に行ったときはもちろんですが、それ以外にも背中は意外と見られているものです。
例えば、夏にキャミソールを着たときは背中の上の部分が大きく開いています。
電車に乗るときなど、他人との距離が近くなるときには、自然に大きく開いた背中に目が行ってしまうものです。
おしゃれで涼しいキャミソールは、夏のアイテムとして人気がありますが、露出が多いのでムダ毛の処理は必須です。
また、短めのTシャツや、ローライズのズボンを履いたときなども、何かを拾おうと屈んだり、靴の脱ぎ履きをしたりするときに、背中の下の部分が見えてしまうことがあります。
居酒屋など、小上がりのある場所ではこういった機会も多くなるので要注意です。
自分では肌を露出している意識がないので、無防備になりやすい点にも注意です。
また、とびきりのおしゃれをしたときには、背中がよく見えるものです。
結婚式のウェディングドレスや、パーティードレスなどには、背中の大きく開いたスタイルのものが多くみられますね。
こんなときには、背中のムダ毛は絶対に禁物です。
せっかくの思い出が台無しにならないように、万全の態勢で臨みましょう。
そして、露出が少なく見える、浴衣や着物を着たときにも注意が必要です。
浴衣や着物を着る際には、髪をアップにすることが多く、襟足の部分が意外と強調されるものです。
日本画でも見返り美人画が好んで描かれるように、和装のときの後ろ姿はとても色っぽいもの。
こんなときに、襟足からムダ毛が見えていたら残念ですよね。
こんな風に、普段の生活や、ここぞというおしゃれをしたときに、意外に背中は人目に付くものです。
肌の露出が多いときはもちろんですが、普段着のときにも背中のムダ毛には気を配っておく必要があります。
自分よりも、他人からよく見えてしまう背中のムダ毛。
まだ自分の背中の状態を把握していない人は、まずはセルフチェックすることからはじめてみましょう。
合わせ鏡もいいですが、おすすめは携帯やスマホで写真を撮ることです。
拡大してみると、自分の背中の真実が明らかになります。
セルフチェックで何らかの対策が必要と感じた人には、サロン脱毛や医療脱毛をおすすめします。
自己処理もできなくはないですが、肌荒れや剃り残しなどのトラブルにもつながるので注意しましょう。
背中は自分では気づかないうちに意外に人目にさらされています。
油断せずにしっかり処理して、きれいな背中で自信を持っておしゃれを楽しみたいものですね♪