「脱毛はワキガに効果がある?」「脱毛でワキガが治ったって本当なの?」
ワキガで悩んでいる方の中には、ワキ脱毛をしたいという方は多いのではないでしょうか?
しかし脱毛することで、ワキガのにおいを軽減する効果が期待できます。
この記事では、ワキガと脱毛の関係や、間接的に起こる効果、脱毛する際の注意点などをわかりやすく解説します。
ワキガ解消のために脱毛を検討している方は、脱毛とワキガ治療のどっちが先が良いか検討する参考にしてください。

ガイド・編集者|脱毛コラム「LASSH+」編集部
脱毛歴7年。ワキ・VIO・全身など複数のクリニックとサロンで脱毛を経験。実体験に基づいたリアルな情報を発信しています。
脱毛はワキガの根本的な治療はできない
脱毛はワキガの根本的な治療をすることができません。
脱毛は毛根に作用するため、アポクリン腺に直接働きかけることはできません。
ただし、脱毛はワキガの根本的な治療はできませんが、ワキガの症状を軽減する効果は期待できます。
ワキガ治療を始める前に、脇のムダ毛脱毛をしてみるのがおすすめです。
医療・エステ脱毛ともにワキガとの直接的な因果関係はない
「医療脱毛やエステ脱毛はワキガにも効果がある」と思われがちですが、実際には、ワキガの原因であるアポクリン腺や汗腺自体に直接作用しません。
医学的な根拠はなく、脱毛を行ってもワキガは完治しない点に注意しましょう。
ただし、脱毛をしてワキ毛が減ることで、汗や皮脂がたまりにくくなり、においを軽減する効果は期待できます。
脱毛の施術は、あくまでにおい対策のサポート手段として検討するのがおすすめです。
ワキガが起こる原因には遺伝的な体質や生活習慣が影響している
ワキガは単に汗や体臭の問題ではなく、体質や生活習慣が大きく関係する症状です。
特にアポクリン腺の発達や遺伝的要素、さらに日々の生活習慣が組み合わさることで発症・悪化するケースが多く見られます。
- アポクリン腺の数が多い
- 両親がワキガである(遺伝)
- 生活習慣が乱れている
ここでは主な原因を整理して解説します。
アポクリン腺の数が多い人はワキガになりやすい
ワキガの主な原因は、アポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌される汗です。
アポクリン腺とは、次の部位にのみ存在する特殊な汗腺のことであり、数が多い人、また発達している人は、においの元となる常在菌が増殖し、強いにおいが発生しやすくなります。
- ワキの下
- 乳輪
- 陰部
参考:慶応義塾大学病院「腋臭症 (わきが)」
「人よりも汗をかきやすい」という方は、アポクリン腺が多いせいでワキガを発症しているのかもしれません。
両親がワキガの場合は遺伝しやすい
ワキガは遺伝性の強い特徴を持っているため、両親がワキガ体質の場合、その子どももワキガを発症する可能性が高いです。
出典:医学形成外科学会「形成外科診療ガイドライン p.43」
自分ではコントロールできない「先天的な原因」もあることから、日常生活を気を付けても改善しにくい点に注意が必要です。
片方の親だけがワキガの場合でも一定の確率で遺伝するため「両親からワキガのようなにおいがした」「ワキガだったという話を聞いたことがある」という場合には、早めの解決に取り組みましょう。
生活習慣が乱れている人はワキガになりやすい
ワキガは遺伝といった先天的な原因だけでなく、次のように生活習慣の乱れなどが原因となる場合もあります。
- 脂っこい食事や肉類中心の食生活
- 睡眠不足
- 運動不足
- 過度なストレス
- 喫煙や飲酒
汗腺の働きを活発にすることから、大量の汗の影響でにおいを強まるのが特徴です。
逆に、バランスのとれた食生活や十分な睡眠、ストレス管理を意識することで、ワキガのにおいを軽減できる場合もあります。
脱毛でワキガのにおいを間接的に軽減する効果は?

脱毛では、ワキガのにおいを直接的に解決することはできません。
しかし、次の理由から間接的な軽減につなげることは可能です。
- ワキを清潔に保つことができる
- 自己処理が減り肌への負担が少なくなる
- 脱毛で汗腺(ワキ汗)の働きが弱まる
脇毛が生えていると、汗や皮脂が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすくなります。
脱毛することで脇毛がなくなるため、汗や皮脂が溜まりにくくなり、雑菌の繁殖を抑えられます。
また脱毛をすることで自己処理の頻度が減るため、肌の蒸れの原因を抑えることができます。
脱毛でムダ毛を減らすことでワキを清潔に保つことができる
脱毛でワキガのにおいを軽減できる理由は、ムダ毛を減らすことでワキを清潔に保つことができるからです。
ワキ毛が生えていると皮膚が蒸れやすくなり、ワキ毛に汗・皮脂・雑菌が付着することで、ニオイが発生しやすくなります。
脱毛することでワキ毛がなくなるため、皮膚が通気しやすくなり清潔な状態を保ちやすくなります。
ワキを清潔な状態で保つことで、ワキガのにおいを軽減することが可能です。
自己処理の回数が少なくなり肌への負担が少なくなる
脱毛でワキガのにおいを軽減できる理由は、自己処理の回数が少なくなり肌への負担が少なくなるからです。
ワキ毛の自己処理は肌を傷つけやすく、カミソリ負けや毛の剃り負けで肌が荒れ、ニオイの原因となることもあります。
脱毛をして徐々に毛が減ることで、自己処理の頻度が減り肌への負担を減らすことが可能です。
肌トラブルが起きることも少なくなるので、雑菌が繁殖しやすい環境が少なくなりワキガのにおいを軽減できます。
脱毛で汗腺(ワキ汗)の働きが弱まる場合がある
脱毛によって毛根やその周囲の組織に熱エネルギーが加わることで、汗腺の働きが一時的に弱まるケースがあります。
特に、高出力の照射ができる脱毛なら、毛穴の近くにある汗腺に軽度のダメージが及ぶことがあり「汗の量が減った」と感じる人もいます。
ただし、これはあくまで副次的な効果であり、すべての人に起こるわけではありません。
汗腺自体を根本的に取り除くわけではないため、ワキガを治療する直接的な効果は期待できませんが、汗の量が減ることでにおいが軽くなる可能性はあります。
症状が軽度の人や毛量が少ない人だと脱毛でワキガが治ったケースもある
以下の条件にあてはまる人のなかには、脱毛でワキガが治ったと感じる場合があります。
- ワキガの症状が軽かった人
- ワキ汗の量が少なかった人
- ワキの毛量が少なかった人
脱毛することでワキ毛がなくなり、汗や皮脂がたまりにくくなって雑菌の繁殖が抑えられるため、においが軽減されたと感じやすいです。
ただし、これは「ワキガが治った」というよりも、症状が軽減され日常生活で不快感を覚えにくくなった状態と考えるのが正しい理解です。
体質的にアポクリン腺が多い人の場合、根本的な改善にはつながらないため注意しましょう。
脱毛したことでワキガが悪化したと感じる人もいる
人によっては「脱毛したら逆にワキガがひどくなった気がする」という声もあります。
実際に脱毛がワキガを悪化させたというよりも、ワキ毛がなくなったことでにおいが拡散しやすくなった、あるいは汗が直接肌に触れることで不快感を感じやすくなったことが原因です。
また、施術後に肌が乾燥してバリア機能が低下すると、雑菌が繁殖しやすい状態になることもあります。
「保湿」「正しいアフターケア」を行わないと、かえってニオイがひどくなることもあるため注意しましょう。
ワキガの人が脱毛をするときの注意点
ワキガの人が脱毛をする場合、以下の点に注意する必要があります。
- 脱毛前に自己処理を行う
- 施術当日は制汗剤などは使用しない
- 脱毛後は肌を清潔に保つ
脱毛前に自己処理を行いワキを清潔な状態にしましょう。
また施術当日は脱毛効果を実感するためにも、ワキに制汗剤などは使用してはいけません。
脱毛後は肌が乾燥しやすく肌トラブルが起きやすいので、しっかりと保湿をして肌を清潔に保ちましょう。
脱毛前に自己処理を行いワキを清潔な状態にする
脱毛前に自己処理を行いワキを清潔な状態にしましょう。
ワキガの方でも自己処理を行い清潔な状態であれば、においを抑えた状態で施術が受けられます。
施術中のワキガのにおいが心配な方は以下の2つを行うのがおすすめです。
- 電気シェーバーで自己処理をする
- 施術前にワキ汗や汚れを拭いておく
脱毛前の自己処理は、肌トラブルが起きにくい電気シェーバーで行いましょう。
また施術前にワキ汗や汚れを拭いておくことでにおいが軽減できます。
施術当日は制汗剤などは使用しない
ワキガの人が脱毛をする際、施術当日は制汗剤などは使用しないようにしましょう。
制汗剤には、汗腺の働きを抑える成分が含まれています。
制汗剤の成分が毛穴に詰まると、光が毛根に届きにくくなり、脱毛効果が妨げられる可能性があります。
また肌トラブルも起きやすくなり、ワキガのにおいが強くなる場合もあります。
どうしても制汗剤を使用したい場合は、施術前にサロンスタッフに相談してみましょう。
脱毛後は肌トラブルを防ぐために清潔な状態に保つ
ワキガの人は、脱毛後も肌を清潔に保つことで、ワキガのニオイや肌トラブルを防げます。
ワキを清潔に保つポイントは以下の通りです。
- 毎日しっかりと洗う
- 保湿をしっかり行う
- 制汗剤は汗をかいていない時に使用する
脱毛後は毛穴が開いた状態になっているため、いつも以上に丁寧に洗浄することが大切です。
また脱毛後は、肌が乾燥しやすくなっているので保湿クリームや乳液などでしっかりと保湿を行いましょう。
制汗剤は汗をかいている状態で使用すると、毛穴に詰まってニオイの原因となる可能性があるため汗をかいていない状態で使用するのがおすすめです。
脱毛後はワキガ対策として日常的なケアに力を入れよう
脱毛をしてもワキガの根本的な原因であるアポクリン腺は残っているため、次のような日常的なケアを続けることがにおい対策に欠かせません。
- 毎日ワキをきれいに洗う
- 汗ワキパットを着用する
- 通気性の良い服を着る
- デオドラント製品を利用する
- 食事・運動・睡眠の乱れを解消する
ワキを清潔に保ち、生活習慣を整えることで、脱毛後のワキガ対策はより効果的になります。
毎日ワキをきれいに洗う
ワキガ対策の基本は「清潔を保つこと」です。
次のポイントを押さえ、毎日の入浴時にワキをきちんと洗うだけでも、雑菌の繁殖を大幅に防げます。
- ボディソープをしっかり泡立てて、ゴシゴシせずに優しく洗う
- ぬるま湯で十分にすすぎ、石けんカスを残さない
- 入浴後はタオルで水分をやさしく拭き取り、乾燥しすぎないように保湿も行う
特に、夏場や運動後は汗をかきやすいため、シャワーやウェットシートで清潔を保ちましょう。
夏場の風呂上りは汗をかきやすいため、すばやくクールダウンをして、もう一度汗を拭きとることが大切です。
汗ワキパットを着用する
汗や皮脂が衣類に付着すると、雑菌が繁殖してにおいが強まるため「汗ワキパット」で対策しましょう。
汗ワキパットとは、衣類のワキ部分に貼り付けることで、汗ジミやニオイを防ぐためのアイテムであり、次の2タイプがあります。
- 使い捨てタイプ:外出時や仕事中に気軽に交換できる
- 洗えるタイプ(使いまわしタイプ):環境やコストを考えたい人におすすめ
ワキパットを使えば、衣服自体のにおい移りを防ぎ、常に清潔な印象を保ちやすくなります。
吸収力の高いものを選ぶと、汗ジミ防止にも役立ちます。
通気性の良い服を着る
化学繊維の服は蒸れやすく、雑菌の温床になりやすいため、次のような通気性の良い服を着るようにしましょう。
- コットン(綿):吸湿性が高く、肌に優しい
- リネン(麻):速乾性・通気性に優れ、夏場に最適
- ウール(薄手):冬場でも通気性があり、臭いがこもりにくい
季節やシーンに合わせて服の素材を選ぶことで、汗のこもりを防ぎ、においを軽減できます。
逆に、合成繊維(ポリエステル・ナイロンなど)の服は通気性が悪く、ワキガの臭いを出しやすいので注意しましょう。
デオドラント製品を利用する
汗をかいてワキガのにおいが出てしまいそうなときは、次のような抗菌成分配合のデオドラント製品を利用しましょう。
- 制汗スプレー:手軽で広範囲に使用可能
- ロールオンタイプ:直接塗布でき、持続性が高い
- クリームタイプ:肌にしっかり密着し、長時間効果が続く
外出前や汗をかく前に使用することで、においの発生を未然に防げます。
なお、脱毛後のワキは刺激に弱くなっているため、デオドラント製品は低刺激タイプを選ぶことが大切です。
食事・運動・睡眠の乱れを解消する
ワキガは、生活習慣(以下参照)を整えることで長期的ににおいを抑える効果があると言われています。
- 食事:脂質や香辛料を控え、野菜・果物・発酵食品を多めに摂る
- 運動:適度に汗をかき、老廃物を排出して汗腺を鍛える
- 睡眠:十分な睡眠で自律神経を整え、過剰な発汗を防ぐ
肉類や脂っこい食事が多いと、汗の成分が強くなりにおいが強まりやすいと言われています。
バランスのとれた生活を意識することで、体の内側からワキガ対策ができます。
脱毛とワキガに関するよくある質問
まとめ
ワキガに悩んでいる方にとって、脱毛はニオイ対策として有効な手段の一つです。
脱毛によって以下の効果が期待できます。
- 雑菌の繁殖を抑える
- 清潔な状態を保ちやすい
- 自己処理が減り肌への負担が少なくなる
脱毛はワキガの根本的な治療法ではありませんが、ワキガのにおいを軽減する効果が期待できます。
ワキガに悩んでいる方は是非、ワキ脱毛を検討してみてください。